与信管理第27回7/6
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みなさん
こんにちは。
建設業経営改善支援サイト・
建設業経営コンサルの根本誠二です。
◆自分でできるやさしい与信管理システム
自分でできるやさしい与信管理システム
「経営事項審査資料からの倒産予知・与信管理編」
第5章 やさしい与信管理限度額算定方法
1 与信管理限度額算定方式
2 与信管理リスト様式(月次)
第1章 得意先の大型倒産事故発生
第2章
(1) ある日曜日の朝・・・
ある日曜日の朝・・・上司からの電話・・得意先が大型倒産事故発生!
はらはら・冷や汗たらたら・・もうこんな思い・・・二度としたくない!
休日の朝、携帯がなった。
それは、上司から得意先の倒産事故が発生したとの連絡。
そして、直ぐに会社にきてくれないかとの電話だった。
建設関連会社の大得意先でもあるN建設会社が会社更生法の申請に踏み切ったとの情報が新聞に掲載されているとのこと、会社に集まった経理関係者、営業担当者、幹部役員どの顔をみても、青ざめた様子、ショックを隠し切れない顔をしていた。
私の頭は、債権総額をつかもうと必死に頭のコンピユータを作動していました。
少なく見積っても、売掛金残高はいつもかなり在り、現在工事中の未請求金額、またその工事の原価はどの位だろうか?
手形未決済額はと考えていくと、どう見積っても1億は超えている感じ、いずれにしても当社始まって以来の大型倒産事故に出会ってしまったなと思った。
そして、なんともいえない不安感が胸にこみあげてきました。
やがて上司が工事原価台帳・売掛金元帳・受取手形元帳、実行予算書等の関係資料を集計推計し債権総額をつかみました。
その数字は驚くことに、なんと総額1億数千万とはじきだされました。
相手が倒産してしまった以上、また法的申請を既に済ませてい
るので、今後の債権回収等は、すべて法律に基づいた更正計画にしたがって配分される債権金額をのむしかないなということである。
このことは、債権総額の80%前後は切り捨てられ、配当は、20%前後となり、その返済期間は、数年据え置きの通常10年を超えた期間分割返済になるという債権者側にとって、極めて厳しい現実がまっているということである。
この会社更生法の事例に、この事故を当てはめて見ると、配当総額は、2千数百万前後となり1年間の配当額は期間10年として、およそ200万になるという図式が浮かび上がってきます。
また、もう1つの実感として1億数千万のお金が突然金庫のなかから消えてしまった感じです!
もう一度このお金を金庫に戻すためには、9億円程度の工事をして、19%以上の粗利益を稼ぎ出すことしか手は有り得ないように思えます。
数式例
完成工事高 900.000.000 完成工事原価 729.000.000
完成工事総利益 171.000.000
一般管理費及び諸経費 63.000.000
純利益額約108.000.000←これに匹敵!
倒産事故が起きたということは、こんなに大変なことだったのです。
もし、うちの会社が、借金がかさんで苦労している会社だとしたら?
もし、累積赤字を続けている会社だとしたら?
もし、内部利益留保がちっとも、ない会社だとしたら?
これから、どうなってしまうのだろう!
連鎖倒産もさけられない状況になってしまったら・・・・
われわれ、社員の頭の中も混乱。暗いイメージが、つぎつぎと浮かんでくる。
このまま、会社が存続しても、今年の賞与は見込みなし、来年の昇給など、有り得るわけがない、実にいろいろな考えが、頭の中をよぎっていました。
ふと、時間が経つにつれ、冷静さを取り戻してきてみると、社長だったら、その心痛はさぞや、いかばかりだろうと、察し沈痛な面持ちに変わりました。
やがて、その倒産事故から、1週間程過ぎたが、まわりの様子を見ると、依然として会社は、問題なく営業中、いつもと変わらず普段通りに戻っていた。
当時は全社員かなりのショックを受けていたが、今は、立ち直って生き生きと働いている。
あとから聞いた話では、会社の借金もあまりなかったことと、そこそこ社内留保利益もあったことが幸いし、これらの取り崩しで、なんとか、この危機を乗りきったようである。
実に、幸運な会社環境におかれていたことを今更ながら感謝しております。
しかし、今でも悔やまれることがこの倒産事故に関連してひとつあります。
このときは、おもいもよらなかったことですが、あとから、私自身が平成13年(倒産事故の1年前)に購入していた本を何気なく読んで、愕然としました。
この与信管理の本の中に、N建設の倒産危機をかなりの高確率で、予測していた事実が、この本のなかに記載されていたことです。
サンプルでN建設の財務諸表を分析してまとめに、危機理由を詳しく解説していました。
もし、購入時読んでいてこのことを知り、上司に取引の縮小を進言していたら!・・・
損害が最小限にくいとめられたかも!・・・・
あとの祭りですが、いまでも悔やまれます。
このときから、与信管理の認識について大きく変わりました。
与信管理は、どんな会社であろうと、欠かせない仕事であり、常に、継続的に実施しなければならず、また営業の仕事にも劣らず大切な仕事であると、このときしっかりと、胸に刻み込みました。
みなさんも如何ですか!継続的に与信管理を行うことが、自分の会社を救うことができるのだと、感じられましたでしょうか!
是非、まだ与信管理を始めてない会社でしたら、いまからでも遅くありません。
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