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みなさん
こんにちは。
建設業経営改善支援サイト・
経営コンサル・行政書士の根本誠二です。
◆与信管理に役立つ決算書の分析
第7章管理会計ってなに?
損益分岐点分析(直接原価計算)を活用してコストダウンと利益アップをはかりましょう。(詳細は第4章損益分岐点分析を参照)
直接原価計算というと難しいように聞こえるかもしれませんが、実際にいくつかの公式と変動費・固定費の区分けのしかたを覚えると、商品別・製品別・工事種類別の採算性、コストダウン等に役立ちます。
ひいては、企業の利益アップにおおきく貢献いたします。
1原価計算に必要な基本的な事項
変動費と固定費の区分けは勘定科目でわけるのが最良のわかりやすい方法です。
あまりシビアにやりますと、資料の提出がおくれがちになり本来のタイムリーな原価管理が出来ないことになり意味をなさなくなります。
○変動費とは
売上高とか生産高の増減に比例して発生する費用です。(製品・商品の売上販売にもとづく費用、完成工事高に応じて比例して発生する費用)
A小売業の場合
本来は売上原価が変動費となりますが、各商品別の仕入原価を変動費とみなして各商品別の販売価格と照らし合わせ商品の採算性を判断することに利用いたします。
B製造業の場合
各製品別の製造原価(材料費・加工外注費・直接経費)
C建設業の場合
個別工事別工事原価(材料費・労務費・外注費・現場経費ただし現場担当者の給与・賞与は除きます)
○固定費とは
売上高に関係なく固定費用は発生いたします。
たとえ売上高が0、完成工事高が0、生産高が0であってもこの費用は発生いたします。
給料、減価償却費、旅費交通費等で上記変動費以外の費用を固定費といたします。
販売費及び一般管理費および営業外費用が含まれます。
〇 公式
売上高-変動費=限界利益(粗利益)
限界利益(粗利益)÷売上高=限界利益率
固定費÷限界利益率=損益分岐点売上高(限界利益-固定費=0の時の売上高)
ここで変動費を抜き出し商品等の採算性を検討して営業販売計画に取り入れたいと思います。
商品別・製品別・工事種類別の採算性について
販売商品・販売製品・各工事種類の選定の判断基準資料作成
○ 小売業等で商品別に調査するとき
商品名 売上高
変動費
限界利益額 限界利益率 変動費率
A商品 5,000 4,000 1,000 20% 80%
B商品 2,000 600 1,400 70% 30%
合計 7,000 4,600 2,400 34% 66%
↓
商品名 売上高
変動費
限界利益額 限界利益率 変動費率
A商品 4,000 3,200 800 20% 80%
B商品 3,000 900 2,100 70% 30%
合計 7,000 4,100 2,900 41% 59%
限界利益額が500アップいたしました。
限界利益率の高い商品の売上高構成比をあげることによりまして、利益額が500アップいたしました。
○建設業の場合で工事種類別に調査したいとき
○Aマンション工事・B貸ビル建築工事の場合工事ごとの限界利益率を調査します。
工事名 売上高 変動費
限界利益額 限界利益率 変動費率
A工事 10,000,000 8,000,000 2,000,000 20% 80%
B工事 15,000,000 10,000,000 5,000,000 33% 67%
合計 25,000,000 18,000,000 7,000,000 28% 72%
↓
商品名 売上高 変動費 限界利益額 限界利益率 変動費率
A工事 8,000,000 6,400,000 1,600,000 20% 80%
B工事 17,000,000 11,390,000 5,610,000 33% 67%
合計 25,000,000 17,790,000 7,210,000 29% 71%
限界利益額が210.000アップいたしました。
限界利益率の高い工事の売上高構成比をあげることによりまして、利益額が210.000アップいたしました。
複数の商品・製品を販売している小売業及び製造会社、種類の異なった建築物を施工している建設会社等の場合、限界利益率の高い商品等をより多く販売すると、売上高は一定であっても全体の限界利益額は増加します。
逆に低い限界利益率の商品等が多く売れた場合全体の限界利益額は低下いたします。
このように自社で販売している商品の限界利益率を把握することにより、どの商品を売るのが一番会社の利益に貢献するのか、一目でわかります。
営業販売計画をたてるときに大いに役立ちますので、この直接原価計算を試みてください。
○コストダウン
直接原価計算で算出した変動費率を活用して効率の良いコストダウンをはかります。
変動比率は、売上高が増えたり減ったりしても常に一定です。このことを利用して複数の商品、製品、工事建築物等がある会社の場合、変動比率の高い商品等を中心にコストダウンに取り組みますと、効率的に利益のアップにつながります。
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